鏡に映る自分の姿を見て、「また肩が内側に入ってる…」とため息をつく毎日。長年のデスクワークで染み付いた巻き肩は、見た目が悪いだけでなく、私の体に様々な不調を引き起こしていました。
「ただの肩こりでしょ?」いいえ、違うんです。問題はもっと深刻でした。
慢性的な頭痛、寝ても取れない首の重さ、気づけば呼吸も浅くなっている…。
整体に駆け込んでも、その場しのぎですぐに元通り。もうこの不調とは一生付き合っていくしかないんだ、と本気で諦めかけていました。
この記事では、そんな私が自分を変えるきっかけとして始めたピラティスで、長年の悩みだった巻き肩と体調不良から解放された体験のすべてをお伝えします。
なぜあなたの巻き肩は治らないのか?
そもそも、どうして巻き肩になってしまうのでしょうか。原因は私たちの日常に潜んでいます。
長時間同じ姿勢でいるデスクワークや、ついつい夢中になってしまうスマートフォン。これらのせいで、胸の筋肉は縮こまり、背中の筋肉は弱って伸びきってしまいます。このアンバランスが、肩を内側へと引っ張り、不調の連鎖を引き起こすのです。
整体でもダメだった私がピラティスで変われた理由
私も以前は、マッサージやストレッチを試してきました。しかし、ピラティスがそれらと根本的に違ったのは、単に筋肉を「ほぐす」のではなく、「体の正しい使い方を学び直す」アプローチだったからです。
ピラティスでは、呼吸と共に体の深層部にあるインナーマッスルを鍛え、背骨を一つひとつ丁寧に動かしていきます。
これにより、体の中心に一本の芯が通り、無理に意識しなくても自然と胸が開いた、美しい姿勢を保てるようになるのです。
まさに、体の根本から作り変えるような感覚でした。
ちなみに、私も始める前は前屈しても指が床につかないほど体が硬かったのですが、全く問題ありませんでした。ピラティスは体の柔軟性を競うものではないので、安心してほしいです。
今日からできる!巻き肩改善ピラティス
週一回のレッスンをきっかけに学び、今では自宅でも実践している、肩周りの改善に特に効果的だと感じた動きをご紹介します。大切なのは、呼吸を止めず、一つ一つの動きをゆっくり味わうように行うことです。
キャット&カウ
四つん這いになり、息を吸いながら背中をそらし、吐きながら丸める動きです。
繰り返すうちに、背中全体が波打つようにしなやかに動く感覚が分かるようになります。
ガチガチに固まった背中がじんわりとほぐれ、呼吸が深くなるのを感じられるはずです。
アームサークル
仰向けに寝て、腕を天井へ。肩甲骨を床につけたまま、腕で円を描きます
。この時、「肩」ではなく「肩甲骨」から腕を動かすのがポイント。
肩甲骨が背中の上で滑らかに動くのを感じられれば、肩周りの詰まりがとれて腕が驚くほど軽くなります。
スワンダイブの準備
うつ伏せから、息を吸いながらゆっくりと胸を持ち上げます。
腰で反るのではなく、背骨を長く伸ばすように意識するのがコツ。
猫背で丸まりがちな胸が心地よく開き、背中全体に力がみなぎる感覚は、姿勢を支える筋肉が目覚めるサインです。
もう整体いらず!ピラティスがくれた嬉しい未来
ピラティスを始めて3ヶ月が経った頃、私の体には想像以上の変化が訪れました。
ある日、同僚から「痩せた?」と聞かれたのです。
体重は変わっていないのに、姿勢が良くなったことで、全体の印象がスッキリ見えたようでした。行きつけだった整体師さんにも「体が柔らかくなって指圧が入りやすくなった」と驚かれ、ついに私は毎月の整体通いを卒業できたのです。
身体の変化は、心にも影響を与えました。
深い呼吸が習慣になったことで、仕事への集中力が格段にアップし、些細なことでイラっとしなくなった自分に気づきました。
長年の悩みだった巻き肩と体調不良は、もうありません。
もしあなたが過去の私と同じように悩んでいるのなら、諦める必要はありません。まずは今夜、この中の動き一つからでも試してみませんか?
そして、もしあなたが「一人では続けられるか不安…」「正しい動きをちゃんと知りたい」と感じるなら、専門のインストラクターがいるオンラインレッスンを覗いてみるのも一つの手です。
私が最初の一歩を踏み出す勇気をくれたのも、そんなオンラインの体験レッスンでした。