「FXで生活を豊かにしたい…」
そう思っていても、具体的な目標設定や計画が立てられずにいませんか?
FX(外国為替証拠金取引)で安定的に利益を出すことは簡単ではありませんが、目標金額と期間を設定し、現実的な戦略を立てることで、着実に副収入を得る道が開けます。
この記事では、ドル円150円で取引する場合、1日/1週間/1ヶ月でそれぞれ5万円の利益を出すには1ロットと10ロットで何pipsの利益が必要なのか、
レバレッジの違いによってどのような影響があるのかを、具体的なシミュレーションを交えながら徹底解説します。
追証やロスカットについても詳しく解説し、安全な取引のための知識を提供します。
必要な資金、獲得pips、損益、そして現実的な取引戦略まで、この記事を読めば、あなたにとって本当に現実的な目標設定をサポートします!
FXとは?基本の仕組みを知ろう
FX(外国為替証拠金取引)は、Foreign Exchange Margin Trading の略称です。異なる国の通貨を交換し、その為替レートの変動を利用して利益を狙う取引です。例えば、米ドルと日本円を交換する「ドル円(USD/JPY)」の取引などがこれに該当します。
FXの相場は24時間動いており、テレビニュースなどで「円高になった」「円安になった」と聞く為替レートの動きが、そのまま取引のチャンスとなります。
儲け方には主に2種類あります。
キャピタルゲイン(売買差益)
通貨を安く買って高く売る、または高く買い戻すことで得られる利益です。
インカムゲイン(スワップポイント)
異なる通貨間の金利差によって毎日発生する利益です。ただし、高金利通貨は通貨自体の価値が値下がりするリスクもあるため注意が必要です。逆の取引(高金利通貨を売る)の場合は金利を支払うこともあります。
FXの取引は「先決済」という仕組みで行われるため、実際に通貨の受け渡しは行わず、取引によって発生した損益の差額が口座に反映されます。
FX用語のpips(ピップス)とロットとは?
FXを始める上で、必ず覚えておきたいのが「pips(ピップス)」と「ロット」という単位です。
pips(ピップス)
為替レートの変動幅を表す単位です。通常、1pips = 0.01円 で計算されます(ドル円の場合)。例えば、ドル円が150.00円から150.01円に変動した場合、1pipsの変動があったことになります。
ロット
取引量の単位です。FX会社によって1ロットあたりの通貨量が異なりますが、GMOクリック証券やSBI証券などの大手FX会社では、1ロット = 10,000通貨 となっていることが多いです。
これらの単位を理解することで、利益や損失を具体的に計算できるようになり、より戦略的なFX取引が可能になります。
1日、1週間、月5万円を儲けるには?必要なpipsとロット数は?
ドル円が150円の場合、それぞれ期間で5万円の利益を出すには、どれくらいのpips(ピップス)を獲得する必要があるのでしょうか?
FXでは、1pips = 0.01円 で計算されます。1ロットの取引では1pipsの変動で100円の損益が発生します。
1日/週/月5万円を儲けるために必要な利益をpipsで計算するには、以下の計算式を使います。
必要なpips = 利益 ÷ (ロット数 × 10,000通貨 × 0.01円)
【1日5万円を儲けるには?】
1ロットで取引する場合
1ロット = 10,000通貨
1pipsの価値 = 100円
1日5万円を儲けるには:50,000円 ÷ (1ロット × 10,000通貨 × 0.01円) = 500pips
現実的には非常に難しい。1日に500pipsも変動することは稀であり、ハイリスクな取引になる。
ドル円150円が155円になるということ。
10ロットで取引する場合
10ロット = 100,000通貨
1pipsの価値 = 1,000円
1日5万円を儲けるには:50,000円 ÷ (10ロット × 10,000通貨 × 0.01円) = 50pips
現実的には難しい。1日に50pips変動することは珍しくないが、安定的に50pipsを獲得するのは容易ではない。
ドル円150円が150.5円になること。
【1週間で5万円を儲けるには?】
1ロットで取引する場合
1週間の取引日数:5日(土日を除く)
1週間で儲ける目標:50,000円
1日あたりに儲ける目標:10,000円 (50,000円 ÷ 5日)
1日あたりに必要なpips:10,000円 ÷ (1ロット × 10,000通貨 × 0.01円) = 100pips
現実的には難しい。毎日100pipsを獲得するのは至難の業。
ドル円150円が151円になること。
10ロットで取引する場合
1週間の取引日数:5日(土日を除く)
1週間で儲ける目標:50,000円
1日あたりに儲ける目標:10,000円 (50,000円 ÷ 5日)
1日あたりに必要なpips:10,000円 ÷ (10ロット × 10,000通貨 × 0.01円) = 10pips
10pipsは比較的現実的。1日に10pipsであれば、慎重な取引を心がければ達成できる可能性がある。
【1ヶ月で5万円を儲けるには?】
1ロットで取引する場合
1ヶ月の取引日数:20日(土日を除く)
1ヶ月で儲ける目標:50,000円
1日あたりに儲ける目標:2,500円 (50,000円 ÷ 20日)
1日あたりに必要なpips:2,500円 ÷ (1ロット × 10,000通貨 × 0.01円) = 25pips
25pipsは現実的。1日に25pipsであれば、無理のない範囲で目標達成できる可能性がある。
10ロットで取引する場合
1ヶ月の取引日数:20日(土日を除く)
1ヶ月で儲ける目標:50,000円
1日あたりに儲ける目標:2,500円 (50,000円 ÷ 20日)
1日あたりに必要なpips:2,500円 ÷ (10ロット × 10,000通貨 × 0.01円) = 2.5pips
2.5pipsは非常に現実的。1日に2.5pipsであれば、ほとんどリスクなく目標達成できる可能性がある。
1日50pipsの値動きは起こりうるのか?
ドル円相場は、1日に50pips以上変動することも珍しくありません。特に、経済指標の発表時や、要人発言があった場合など、相場が大きく動くことがあります。
ただし、50pipsの値動きを確実に予測することは不可能です。
50pips動かすにはロットを増やせばいい?
1ロットで50pipsの変動は1日ではかなり難しい。
そこで10ロットすれば5pipsの変動で同じ意味になります。
その通りです。獲得できるpipsが少なくても、取引量を増やすことで利益を増やすことができます。
しかし、取引量を増やすほどリスクも高まります。
そのため、ロット数を増やす場合は、慎重な資金管理が必要になります。
追証とロスカット!あなたの資金はいくらまで耐えられる?
追証(おいしょう)とロスカットは、FX取引におけるリスク管理の重要な要素です。
追証(おいしょう)
口座の証拠金維持率が一定水準を下回った場合に、FX会社から追加で証拠金を預け入れるよう求められることです。追証が発生した場合、指定された期日までに追加証拠金を預け入れなければ、強制的にロスカットされる可能性があります。
ロスカット
口座の証拠金維持率が一定水準を下回った場合に、FX会社が強制的にポジションを決済することです。ロスカットは、投資家の損失を一定範囲に抑えるための仕組みですが、予期せぬタイミングで発生する可能性があるため注意が必要です。
【追証・ロスカットの計算例】
レバレッジ25倍、ドル円150円で1ロット(10,000通貨)を取引する場合:
必要な証拠金: 6万円
証拠金維持率100%: 口座残高が6万円を下回ると追証が発生する可能性があります。
ロスカット水準: FX会社によって異なりますが、一般的に証拠金維持率が50%を下回るとロスカットが執行されます。
損益シミュレーション
口座残高6万円からスタートし、50pips損失した場合
損失額:5,000円 (50pips × 1ロット × 10,000通貨 × 0.01円)
口座残高:55,000円
この時点で、証拠金維持率が低下しているため、相場がさらに不利な方向に動くと、追証やロスカットが発生する可能性があります。
ロスカットで口座からお金がなくなるのはいつ?
ロスカット水準を証拠金維持率50%と仮定すると、口座残高が3万円を下回るとロスカットが執行されます。
つまり、3万円分の損失が出ると、強制的にポジションが決済され、口座からお金がなくなります。
【安全な取引のために】
- 十分な資金を口座に入れておく:証拠金維持率を高く保ち、ロスカットのリスクを軽減しましょう。
- 損切りルールを徹底する:損失が拡大する前に、あらかじめ決めておいた損切りラインでポジションを決済しましょう。
- レバレッジを低く抑える:レバレッジが高いほど、リスクも高まります。初心者は、レバレッジを1倍~3倍程度に抑えて取引することをおすすめします。
1ヶ月5万円の副収入を得るための現実的な取引戦略
1ヶ月5万円の副収入を得るためには、リスクを抑え、長期的な視点で取引を行うことが重要です。
- 低レバレッジ運用: レバレッジは1倍~3倍程度に抑え、リスクを最小限に留めます。
- 長期トレンドフォロー: 短期的な値動きに惑わされず、数週間から数ヶ月単位の長期的なトレンドを把握し、順張りで取引を行います。
- 損切りルールの徹底: 損切りラインを明確に設定し、感情的な判断でポジションを持ち続けないようにします。
- 分散投資: 複数の通貨ペアに分散投資することで、リスクを分散します。
- スワップポイントの活用: 金利の高い通貨を保有することで、スワップポイントによる安定的な収入を狙います。
ロスカットを考慮!安全な証拠金維持率とは?
FX取引で最も重要なことの一つは、ロスカットされないように証拠金維持率を高く保つことです。
証拠金維持率とは、口座残高に対する必要証拠金の割合のことです。一般的に、証拠金維持率が100%を下回るとロスカットが発動されるFX会社が多いです。
1ヶ月5万円の利益を狙う場合、低ロットで取引するため、比較的証拠金維持率は高くなりますが、それでも油断は禁物です。
少なくとも200%以上の証拠金維持率を保つことが推奨されます。
FXは本当に「おいしい」のか?リスクとリターンのバランス
FXで安定的に利益を出すことは簡単ではありませんが、リスクを理解し、適切な戦略を立てることで、副収入を得ることは可能です。
FXは「投機」や「ギャンブル」の要素が強いとされており、レバレッジをかけることでその性質がより高まりやすいと指摘されています。
「着実な資産形成」を目指すのであれば、FXは慎重に検討する必要があります。
「捨ててもいいと思えるお金」で始めるくらいの気持ちで臨むのが良いでしょう。
FX会社によってはデモトレード機能を提供しているところも多く、仮想のお金を使ってFX取引を無料で練習することができます。まずはデモトレードで実際の取引を体験し、感覚を掴んでみることを強くおすすめします。
ご自身の許容できるリスクと照らし合わせて、無理のない範囲の資金で始めてみてください。
まとめ:FXは長期的な視点で!月に5万円の副収入も夢じゃない
FXで1日/1週間で5万円を儲けるのは難易度が高いですが、長期的な視点で計画的に取引を行えば、月に5万円の副収入を得ることも夢ではありません。
そのためには、
- 低レバレッジでの運用
- 長期トレンドの把握
- 損切りルールの徹底
- 分散投資
が重要です。
焦らず、着実に利益を積み重ねることで、FXを副収入の柱に育てていきましょう。デモトレードで練習し、リスクを理解した上で、少額から始めることをおすすめします。