寝ながら解決!巻き肩・スマホ首がスッキリする簡単ストレッチ

2025/08/10

「胸を張るって、どういう感覚…?」

以前の私は、長年のデスクワークのせいで、本気でそう思っていました。ひどい猫背で首は常に前に出て、気づけば肩に無意識の力が入っている。一日が終わる頃には肩や首はガチガチで、ひどい時は膝や腰まで痛む始末でした。

月に一度の整体でその場をしのぐ日々。マッサージをしても、フォームローラーでほぐしても、すぐに元通り。「もうこの不調とは一生付き合っていくしかないのかも…」と、本気で諦めかけていたんです。

でも、もしその日のうちに、寝ながら体をリセットできる簡単なストレッチがあり、さらに、毎月の整体通いを卒業できるほどの根本的な解決策があるとしたら、試してみたいと思いませんか?

この記事では、頑張らなくていい、寝る前のたった数分でできる「巻き肩」解消ストレッチから、私が長年の悩みから解放された体験のすべてをお伝えします。

なぜ「寝ながら」で巻き肩がリセットできるの?

日中、私たちの体は常に重力と戦っています。特に前かがみの姿勢が続くと、無意識に首や肩に力が入り、筋肉がカチコチに。これが「巻き肩」や「肩こり」の正体です。

私が「寝ながらストレッチ」をおすすめする一番の理由は、体を横にすることで重力の影響から解放され、余計な力を抜きやすいから。

リラックスした状態だと筋肉は素直に伸びてくれますし、自分の体の重みを使って、無理なく心地よい範囲でストレッチできるんです。一日中、鎧のように固まった上半身をリセットするには、最高の時間なんですよ。

ストレッチ効果を高める準備運動

実は、いきなりストレッチを始めるより、その前に体をほぐしておくことが非常に重要です。

特に前ももなどが張っている硬い状態で運動すると、筋肉が余計に太くなってしまうことも。まずは、全身の土台である足首周りからほぐしてみましょう。

足首の柔軟性チェック

足首が硬いと、体の歪みや肩こり、腰痛に繋がります。床に座って足首を内外に10回ずつゆっくり回してみましょう。

ふくらはぎのリリース

ふくらはぎは第二の心臓。テニスボールなどを使い、優しくコロコロとほぐすだけで、全身の血流が良くなります。

準備運動で体を少し温めてあげるだけで、この後のストレッチ効果が格段に変わってきます。

寝ながらできる簡単「巻き肩」解消ストレッチ

ここからは、私が実際に続けてみて「これは効く!」と実感した、寝ながらできる簡単な動きを3つ、専門家から教わったコツと共にご紹介しますね。大切なのは呼吸を止めず、反動をつけずにゆっくり丁寧に行うこと。これだけで効果は全く違ってきますよ。

準備運動の王様
「キャット&カウ」

厳密には四つん這いの動きですが、ベッドの上で簡単に行え、巻き肩や猫背の改善に直接アプローチできる最高の準備運動です。

  1. まず、手のひらは肩の真下、膝は腰の真下にくるように四つん這いになります。
  2. 息を吸いながら、背骨を一つずつゆっくり反らせていきましょう。この時、顎を軽く引いて目線を少し前に向け、首を長く保つのがポイントです。
  3. 次に、息を吐きながら、今度は背中をまん丸くしていきます。尾てい骨を下に向け、肩甲骨の間をぐーっと広げるようなイメージです。
  4. この動きを10回ほど繰り返すだけで、固まっていた背骨周りがほぐれ、首や肩にスペースが生まれて呼吸がしやすくなります。

体の土台を整える
「ペルビックカール」

これは仰向けで行う、ピラティスの基本的な動きです。背骨の柔軟性を高め、体幹を鍛えることで、間接的に肩や首への負担を減らしていきます。

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。足の幅は腰幅くらいに開きましょう。
  2. 息を吐きながら、お腹にキュッと力を入れ、骨盤(お尻)から順番に、背骨を一つひとつ床から剥がすように持ち上げていきます。
  3. 膝から肩までが一直線になったところで、一度息を吸います。
  4. 再び息を吐きながら、今度は背骨を上の方から、一つひとつ丁寧に床へ下ろしていきます。
  5. 腰が反りすぎないように、常にお腹に力を入れておく(ニュートラルポジションを意識する)のがコツです。

仕上げは「胸を開く」
開放ストレッチ

最後に、一日中パソコンやスマホと向き合って縮こまった胸の筋肉を、心地よく解放してあげましょう。

  1. バスタオルを丸めて、肩甲骨の下あたりに横向きに置きます。
  2. その上にゆっくりと仰向けになり、両腕を気持ちよく「バンザイ」するように広げましょう。
  3. 鼻から息を吸って肋骨が広がるのを感じ、口からゆっくり息を吐き出す「胸式呼吸」を意識してみてください。
  4. 深い呼吸を5回ほど繰り返すだけで、胸周りがじんわりと開き、リラックス効果も抜群です。

私が長年の肩こりから解放されたのも、このような地道な動きの積み重ねでした。ぜひ、あなたの体と対話するように、今日の疲れをリセットしてあげてくださいね。

効果を最大化する3つの運動ルール

どんな運動も、ただ動くだけでなくコツを掴むことが大切です。これさえ意識すれば、あなたのストレッチは劇的に変わります。

呼吸を止めない

これが一番重要です。息を止めると筋肉は緊張してしまいます。「ふーっ」と息を吐きながら体を伸ばしたり、お腹をへこませたりするのを意識してみてください。深い呼吸は心身をリラックスさせてくれます。

ゆっくり丁寧に動く

反動をつけず、どの筋肉を使っているのかを感じながら行いましょう。動きの「質」にこだわることで、安全かつ効果的に体を鍛えられます。

正しい姿勢を意識する

骨盤をフラットな状態(ニュートラルポジション)に保ち、常にお腹に力を入れておくこと。そして肩の力を抜き、首を長く保つ意識を持つと、首や肩周りの窮屈さが和らぎます。

私が月一の整体通いをやめられた理由

ここまでご紹介したストレッチは、凝り固まった体をほぐすのに非常に効果的です。でも、根本的に「巻き肩になりにくい体」を作るには、もう一歩先へ進む必要がありました。それが、私にとっての「ピラティス」との出会いです。

正直、私も最初は半信半疑でした。でもピラティスを始めて10回ほど経った頃、ふと鏡を見て驚いたんです。前に突き出ていた耳の位置が、自然と後ろに下がっていたのです。

ピラティスは「力で鍛える」というより、「体の使い方を学び直す」エクササイズ。

体の内側にあるインナーマッスル(体幹)が鍛えられることで、体の中心に一本の芯が通ったように、自然と良い姿勢を保てるようになります。

その結果、あれほど苦しんでいた肩こりがほとんどなくなり、毎月通っていた整体も必要なくなりました

同僚から「痩せた?」と言われるようになり、自分でも少し身長が伸びたように感じています。

地味な動きが多いですが、体の芯から効いている感覚があり、何より無理なく続けられる。これがピラティスの最大の魅力だと感じています。

巻き肩ストレッチのポイント

ここで、あなたが巻き肩ストレッチを続ける上で、きっと気になるであろういくつかのポイントについて、私の体験からお話ししますね。


まず、「どのくらいの期間や頻度で行えばいいの?」という点ですが、まずは「2週間」を目安に続けてみてください

私の場合、ピラティスを始めて10回ほどで体の変化を感じましたが、自宅でのストレッチなら、ブログのコンセプトでもある「週一」からでも大丈夫。大切なのは、毎日やることよりも、短時間でも良いので自分のペースで継続することです。

また、夜のストレッチと同じくらい大切なのが、悩みの原因となる日中の過ごし方です。デスクワーク中は、パソコンモニターを目線の高さに合わせるだけでも首への負担が大きく減ります。

そして、1時間に1回、座ったまま両肩をぐるっと大きく回してあげる。この少しの意識が、未来の肩こりを防いでくれます。

ただし、一つだけ注意してほしいことがあります。もしズキズキするような強い痛みや痺れがある場合は、無理にストレッチを行うのはやめましょう。その際はまず専門医に相談してください。ストレッチは、あくまで「イタ気持ちいい」と感じる範囲が基本です。自分の体と丁寧に対話しながら行ってくださいね。

そして最後に、続けることで得られる嬉しい変化について。巻き肩が改善されると、肩こりが楽になるだけでなく、見た目にも驚くほどのメリットがあるんです。

私自身、埋もれていた鎖骨のラインがくっきりし、首が長く見えるようになりました。姿勢が良くなるだけで、不思議と自信が持てるようになり、以前は敬遠していたデコルテが開いた服も楽しめるようになりましたよ。

まとめ

長年、私を苦しめてきた「巻き肩」と「肩こり」。それは、月一の整体では決して解決しない、根深い問題でした。

まずは今夜、寝ながらできる簡単なストレッチで、一日頑張った体を優しくリセットしてあげてください。そして、もしあなたが私のように「もうその場しのぎは卒業したい」と本気で思うなら、その先にある「ピラティス」という選択肢を考えてみてほしいのです。

正しい体の使い方を学び、体の芯から変わっていく感覚は、まさに感動的です。整体通いをやめられた私のように、あなたも根本から変われる可能性を秘めています

地味だけど、芯から効く。そして、無理なく続けられる。

ぜひ、ピラティスの体験レッスンを探すことから、新しい一歩を踏み出してみませんか?